2014年9月24日水曜日

菅直人さんに対する誤解

私個人ですが、菅直人のオロオロした対応が原発事故処理を誤らせたという認識でした。
この問題は個人に責任をなすりつけるのが最も簡単というロジックと報道にあったと思います。
つまり、誤った報道を信じた私の愚かさです。

あのような未曾有の人災は彼が言うとおり戦争被害に近いということです。
彼は飛行機の墜落事故は数百人の犠牲だから墜落しても飛び続けているが原発事故は20万近い人が避難し、今後も犠牲者を出すと言っています。
土台、規模が余りにも大きいという現実は指揮官に対し色々な憶測や確かに激昂したり、愚かしくみえる態度などで増幅されアタかも菅直人が事故の原因のように見えてしまった。
それは民主党政権の崩壊にまで繋がってしまった。
実は安倍さんがメルマガ等で海水注入を止めた菅直人という表現が一部新聞報道され決定的になったと言っている。
ソレばかりではないが安倍晋三という政治家はその程度だと思う。
策士といえば聞こえがいいが大風呂敷というべきかもしれない。

そんな情報を今頃知ってどうなるわけでもないが、菅直人は当時の吉田所長を大変高く評価し彼なら最善の努力をしてくれると言っている。
確かに東電の中では唯一信頼できる方だっただろう。
それほど東電は腐りきっていて事故が起きても東電の責任ではないという発言をくりかえす有り様だった。
やれ、地震、津波などなどだが確かにトリガーだったかもしれないが送電出来ないとか送電できない時の備えとか注水方法の確保など全て東電の責任だろう。
つまり、メルトダウンも水素爆発も東電の不備と言わざるをえない。
その不備を甘んじて作業し続けたのは吉田所長の人徳。
それを信じた菅直人に大した責任はないと思う。
戦争責任をすべて司令官とするのは稚拙な話で、それが一番収まりがいいからに過ぎない。
菅直人は申し開きをしても通じる相手ではないことも十分承知しているようだ。
自民党の林芳生議員のしつこい質問にも丁寧に答えているが理解しようとしない彼には通じなかった。
そういう積み重なりが世論に成り葬られた。

彼は原発廃止論者になっている。
東京工業大学卒業だから私は原子力には詳しいと言っていたが私などより悠かに詳しいことは事実。
歴代首相が次々に原発廃止を唱えている。
年寄りの戯言のように報道されているが彼らが政治家だった時代は推進派だったのだから自己批判をしているということ。
それほど原発を知れば知るほど怖いということだろう。
菅直人さんはあの語り口で丁寧に答えるあまり危機感が感じられないのは事実だが、間違えたことは言っていない。
周りくどい言い方の言葉ひとつを取りだたされているだけ。
それでも総理大臣としては許されないかもしれない。
遠い話ばかりでなにも実現していない安倍晋三よりはマシだろう。

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