2019年10月20日日曜日

ラグビーW杯で見え隠れするもの

大東文化大学が大学ラグビーで躍進する原動力はトンガ留学生の活躍があった。
彼らは日本ラグビーとは異次元の発想でプレーし活躍した。
いわゆるアイランダーズという国々はNZ、オーストラリア、日本と活躍の場を広げ、今や世界強国チームには南アなどを除いては必ずアイランダーズの選手がいることが多い。

数年前から話題になるのは財政的理由から国代表に選手が集まらず弱体しているとのこと。
スポーツも経済原理はあるので仕方がないと言えばそうだろう。
ただ、テストマッチと言われる国家と国家の対戦で国代表が集まらないのはどうもね。
グローバル化は大切だけど、テストマッチの意味もあるのではと考えさせられる。


ジャパンと言われる日本代表は半分以上が日本国籍で生まれた以外の選手で構成。
ラグビーの世界では普通だしこのシステムは悪くない。
つまり、日本が強くなる過程なのかもしれない。
英国圏も同様に同じことが存在する。


ナショナリズムで応援する純粋な部分では頭での理解とは異なることもある。
例えばジャパンはたくさんの生まれが日本国籍でない選手がいるが生まれも育ちも日本という選手が脚光を浴びる、つまり主役という現実がある。
それ以外の選手を「助っ人」と平然と区別する様な呼び方をもする。
国粋主義はどうかと思う反面、応援する方は様々で私と同様ではない。
国代表としての位置づけに対する言い分、考え方は理解しないといけないだろう。

厄介なことに、この様なチームが戦うことでラグビーは発展し続けている。
これも大切なことだと思う。
ラグビーは世界一のスポーツであり続けることが必要だからだろう。

個人競技しかり、チームスポーツはプロ化が進んでいる。
スポーツは多くの人々を楽しませることで収益を伴なくことは十分可能だ。
ラグビー選手に対しての評価対貨は著しく低い。
他のスポーツと比較しても低いのは何故だろうか。
それは名誉のスポーツだった歴史もある。
その影で選手以外が利権を得ている歴史もあるだろう。
W杯の収益の70%は選手に還元することが経済原理でなければいけない。
ラグビー協会の資金が潤沢になる為のものではないはずだ。


これらを考えるとアイランダーズにも十分な対貨を支給する可能性が出てくる。
少なくても世界ランク10位程度の国はそうあるべき。
あるいはそれ以下の国々は投資して強くなるべきがスポーツだろう。


ジャパンが強くなったのは協会の力が少なからずある。
強くするために投資をしたということも言える。
その費用は協会の財政困難を起こすほどかかってしまったが強くなった。
今後もかかるだろうがそれ以上に協会は収入を得るチャンスもある。
それをしっかりと捉えればこのW杯開催は大成功になる。

忘れてはいけないのは選手の努力。
選手の努力が勝利につながりそれがW杯成功の力になった。
そんなW杯ではないだろうか。

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