2019年3月21日木曜日

がん経験者 尊厳死

最近、腎臓疾患で透析を拒否したとされた人が亡くなった。
私も片方の腎臓を失っているので気がかり、身近なニュース。

私はガン経験者。
というよりいつ再発するか。
なんどもガン治療の経験がある人は私だけではない。
つまり、ガンだから死んじゃうって時代じゃなく、死の原因としてガンもある。
だから「ガンになりました。」は死がくるのとは違う。
それでも死因のほとんどはガンだからガン経験者は相当いるだろう。

生物はやがては死ぬ。
ただそれだけでガンの治療は医療の話になるんだろう。
もし、私のガンが酷くなって死を自覚しても尊厳死なんてありえないと思っている。
尊厳死とは生きるための治療を中止して苦しまない治療に移ればそうだろう。
ホスピスという病院は尊厳死することが重要なんだろう。

人間は死についてどのくらい深く考えるものだろうか。
堪え難い苦痛なんて言葉では言うが実際はこれに耐える意思は生きようとしている。
その戦いというか経過で自然に耐えようとする気持ちがなくなるのではと思う。
人によって長さは色々だろうが私も病状が酷い時、死はなかった。
死を意識するより痛さとか辛さをなんとかしようとしていた。
医者がガンだと診断した時は一瞬、もしかしたら死んじゃうのか。
そう思い、一面なんとかしようという気持ちだった。
治療中は死の意識は全くなかったのが不思議。

医者は完治を目指してとか言っていたが残念ながら前立腺癌だけでは済まなかった。
前立腺癌は腺がんと言って塊ではなくどんどん広がる性質のガン。
ただ、非常に広がりは非常に遅いようだ。
前立腺からガンが外に出た状態は血液検査の結果で診断される。
非常に簡単な数値で対処療法として放射線という選択だった。
この放射線が被爆しやすい部分に当たるからまた膀胱癌になった。
それから片方の腎臓もガンになった。
つまり泌尿器全部の臓器がガンになったわけだ。
幸い、骨転移とかではなかったのは放射線のおかげだろう。
ぼうこうガンは被爆が原因で腎臓に転移と考えている。
前立腺の腺がんは放射線治療でほぼ壊滅したようだ。
そんな治療歴を考えるとその最中は治療のことと酷くならないことで頭がいっぱい。
つまり、死を意識することもないし尊厳死を考えることもなかった。
今現在もない。
しかし世の中には差し迫った状態になることで尊厳死があるんだろう。
私も治療の限界とか生への執着がなくなれば考えるかもしれない。
幸い、楽観主義なのか全く考えないのだろう。

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