2019年6月18日火曜日

鉄道模型 Southern Pacific RR の巨大機

巨大機といえばユニオンパシフィックのビッグボーイあたりが鉄道好きには知られた存在ですかね。
蒸気機関車の話です。

私のメイン鉄道はサザンパシフィック鉄道です。
大陸横断鉄道は東からユニオンパシフィック、西からサザンパシフィックで合流。
このおかげでアメリカの経済は一挙に発展しましたとものの本にありました。
色々犠牲、原住民のインディアンやら自然界のバッファローなどなどほとんどが蹴散らされて完成とあります。
大平原を一気に英国移民を主体に拡張したUP、シエラ山脈を越える難工事を中国人労働者を主体に通していったSPという図式。
この関係は最後まで続きSPはUPの支配下になっています。
SPにとっては常に山脈との戦いという難航工事が伴っている訳です。
平原を走る路線は吸収合併していくテキサス、ヒューストンまでのSP&NOと言われる路線。
これはメキシコ国境をこえて侵入していました。

1920年代にこの南部沿いの大陸横断でも需要が高まり導入されたのが4-8-4という機関車。
これはジェネラルサービスという貨客両用で走る高速列車の牽引車でした。
当時の高速というのは80マイル/時らしいんですけどね。
このスピードで大陸を渡るには3日程度かかったようです。

西部の機関車は結構限界値が大きいので4-8-4は各鉄道では主流になりました。
限界値とは曲線限界とか車幅や車長などあまり限界はなかったようです。
この端正な機関車はGS-1と言われてロスアンゼルスから南部を走り抜けた訳です。
テキサスは貿易港でヨーロッパから荷物が運ばれる基地でしたからここからカリフォルニアまで一直線に運ばれる訳です。
模型はバルボア発売、カツミ模型店製造で輸出量は不明ですが数百ですかね。
カツミ模型店は走りの良い模型がポリシーで静かですね。
走行部分の設計がいいと思います。
有名な天賞堂は走行部分の設計でカツミ模型店に完敗です。
レイアウトを走る事を重視した点で当時は相当な需要があったと思います。
しかし、観賞用とかコレクション用としては物足りない無骨なデザインかもしれません。
一つは未塗装で出荷している点ですかね。
カツミ模型店にしては繊細に作り込んでいる機関車だと思います。
というのは、バルボア社でマスターシリーズとして格付けしています。
こだわったモデルということになるんでしょうか。
1970年製造で価格は150ドル程です。
半世紀前の150ドルはどの程度なんでしょうか。
現在の中古価格は450ドルほどですかね。
韓国製の高級モデルは1000ドル以上ですが販売価格とあまり変わらない。
それだけ値上がり率のいい時代の製品ということで納得です。
自信の証というかネームプレートがついています。
元々のテンダーは角形だったか形式4輌目のせいか版だービルドテンダーです。
SPは石油が燃料です。
蒸気機関車といえば石炭だと思っていたんですが石油でボイラー加熱をしていたんですね。
煙も少なく、機関助手が石炭を焚べる手間もなかったと思います。
SPはそれでも煙害に神経質だったと見えて煙突にすす払いがついていました。
煙突の前後についた集煙器ですがこれは高く上に飛ばすらしいです。
それでも大平原は風も無かったんでしょうかね。
日米開戦前に西部への物資確保は完成されていたようですから日本の物資ではどうにも立ち向かえないというのは明白でした。
なんでアメリカにいる日本人が物量が違うと言わなかったんでしょうか。
それが当時の日本人は甘く考えていたとしか思えません。

戦後生まれの私にはアメリカと戦争をしたということがあまりピンときません。
しかし、戦争被害は原爆に及ぶというアメリカの傍若無人とそうなるまで甘い見通しでカミカゼなどという風土じゃ勝負にならないことは明らかでしょうね。

さてそんなサザンパシフィック鉄道の紹介はまだまだ続きます。

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