2019年6月15日土曜日

真鍮製鉄道模型の素晴らしさ 天賞堂GN F8機関車

真鍮を人間が加工して半田付したパーツがディテールを盛り上げ美しい。
鉄道模型は機械美というかシルエットを楽しむことがある。
基本的にはレールを張り巡らせたレイアウト上を走らせる世界観を楽しむ訳だがレイアウト上で一番は動き回る列車たち、特に機関車だろう。
日本は機関車が列車を牽引することより電化で動力車が主体になった。
いわゆる、箱物モデルで長編成で楽しむが、機関車は単体でも楽しめる。
走らせれば単行といって実際にもあったし、ディスプレーでも想像の世界が膨らむ。
この機関車はGreat Northern鉄道(GN)、最北の大陸横断鉄道のF8コンソリデーション。
1975年製で天賞堂が北米に500輌輸出したブラスモデル。
GNはカスケードトンネルという難所が有名。
当時は日本に数多くの輸出用鉄道模型製造会社が存在し天賞堂は東京都の優良輸出会社として表彰されていた。ドルを稼いでいた訳では高度成長期を支える企業だった。
当時の天賞堂モデルは高価な上になかなか入手困難だった。
この1975年製造モデルは500輌生産されこのモデルは432輌目のようだ。

パーツは米国から支給されるものも多く製造数が限られていたからだろう。
多少、国内販売が許されていたものもあり市場に出ていたものの一つ。
そんな米国型にはまると大変な思いをして収集することになる。
誰かが収集癖は麻薬みたいなものだと言ったが麻薬は手を出したことがないので不明。
この機関車の本物は1930年以前の機関車だろう。
日本では9600型という有名な機関車と同じ軸配置でサイズは1.3倍以上だろうか。
ボイラーがグリーンに塗られキャビンの天井は茶色、前部はシルバー。
前部にシルバーが多いのだがこれは前方から認識しやすいということらしい。
北米の鉄道はほとんど単線で所々にすれ違うための退避線路やら給水タンクなどが配置されていたようだ。


購入当時は一日中眺めても飽きなかったから高価なものでも元は取っているだろう。
現在もこのバランスのとれたF8には見惚れる。

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