2018年1月5日金曜日

理事長の仕事

今、相撲協会で揺れている大問題。
暴力根絶ができない体質。
八角親方の理事長としての資質はどうなんだろうか。
力士出身者だけの体質をコントロールして暴力根絶できるのか。
稽古と称した暴力、いじめを根絶できるのか。
無理だろうしビジョンもない。
それを補うスタッフが男ばかりなのだ。

私も規模はとにかく同様な仕事を拝命している。
私の前は小さな組織なのでなんでも理事長だった。
上部組織の代表、あらゆる対応は全て理事長経由というワンマン体質。

実は私は自分の体調というか健康管理に問題があった。
理事長を拝命する時期がガン闘病と重なっていた。
ガン闘病といっても色々な状態がある。
私の場合は普通に生活できるが体が老化とともに退行ししかも速度が早かった。
いっぺんに老人になった感じだった。
そんな状況で理事長が受けられるのか。

まず本当に理事長がやるべき仕事はなんだろうと考えた。
組織の中で理事長しか出来ない仕事を選別しその他の仕事は分散することが可能か。
つまり、理事長を仕事の一分野化することを考えた。
もちろん、最終決断は必要だがそれまで完全移譲できるスタッフの整備。
組織を構成する99%が女性という環境を考えた末に条件をスタッフに伝えた。
私の仕事は長期計画を含む組織維持だけに特化すること。
理事長以前にしていた仕事の継続なのだが時期的に最重要課題と位置付けた。
つまり、少子高齢化を念頭に組織のどの部分を縮小しどの部分を強化するか。
意外と考えると思いつくことがたくさんあった。
組織維持に関しては10人程度の女性に分散し管理を移譲してしまった。

現在2期目で長期計画は着々と進めている。
最大の誤算は移譲することで思いの外10人の力が結束したこと。
それまでは女性特有のテレトリー独占欲というか意識が強かった。
それは互いに認めてはいるものの好き嫌いと同じレベルの評価。
ところが2年やるとそれぞれの仕事を互いに尊重する意識が高くなった。
好き嫌いなんて感情より仕事分業で頼るしかない実情が理解できるようになった。
10人の意識が一致すると100人近いスタッフへ伝わることが女性は早い。
男性のようにウジウジしていない。
好き嫌いは仕事に関しては除外できる女性特有の感情コントロールだろう。
理事長という絶対的存在から支持されればその仕事は完璧にこなす。
これが分業を理解する上で一番大切で、気がつくと一つの大きな仕事を完成させている。
組織運営は一人では不可能でも10人でやればどんなにスムーズに進むか。
どんな組織も一人ではどこかで破綻する。
どんなカリスマでも限界が見えてしまう。
楽天もソフトバンクも組織としては限界だろう。
あとはリーダーが移譲したスタッフの力なんだろう。
ただリーダーは前を見ている限り発展して行くだろう。
プランがあれば組織は一丸となる。

まあ、年寄りなんで他に方法がなかっただけかもしれない。
若い力は少ない。
それを最大限引き上げるのが私の仕事、間違えはない。

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