2016年12月28日水曜日

進級テスト コーチングの基礎

水泳教室の話。
2ヶ月に1度ペースで進級テストがあります。

私、受付にいると保護者の方が進級できなかった理由を聞きにきます。
これは保護者の方が進級基準表をよく確認していないことが原因でしょう。
理解していれば参加者に何ができなかったのかということを聞くことができます。
それを怠って子供にただなんで進級できなかったと問い詰めても答えに窮する。
挙げ句の果てはよくわからないと答える。
そこで保護者は指導員に聞いてみようという算段になる。
進級できないのはなにが出来なかったのか基準がわからないと質問が出来ないと思います。
ちょっとその辺でお話しすれば、それでは進級基準を確認して子供に聞いて見ますとなる。
これで一件落着なのだが、同じ質問ばかりでちょっと驚くというか呆れる。
ああ、学校の先生もそうなのかなあと同情もする。

指導員、コーチの役割はどうなんだろうか。
つまり、進級するために練習を重ねているのだが本当の目的を参加者が知っているかどうかの確認はしているのだろうか。
漫然と指導を繰り返すと集中力はなくなり練習意欲も薄れるのはスポーツ全般の話。
もし、コーチが君はこれが出来ないと進級しないからねとかあとこれができれば進級するねとかの会話はあるのだろうか。
つまり、練習のモチベーション作り。
練習の目的を認識させ、意欲を高め集中力を養うということだ。
まあ、上達をするためにコーチがいるので練習を熟すためではないということ。

ラグビー日本代表が南アフリカに勝利したことは世界を驚かせた。
エディージョーンズコーチはひたすら目標を与え技を鍛えた。
これが最後に勝利するコツだと思う。
4年間大した成績は残せなかったが本番で奇跡の勝利になった。
ラグビーは紀律を守る為にテクニック、体力を鍛える。
紀律を守ることは大変なことなのだ。
反則をするなと言って勝てるわけはない。
逆に大差で負けるのがオチだ。
紀律を守れるというのは理論的に反則をしない正しい道を知っているということだろう。

コーチはその技術が大切だと思う。
進級するための技術を説明する能力。
どうしたら進級できるのかという単純な目標を与える。
これができるコーチは少ない。
進級するための練習はいくらでも知っているから練習はできる。
それが進級に何が必要かという説明ができない人が多い。

子供がいうことを聞かないのではなく、どうしていいのか判らないだけかもしれない。
ならば子供に今日は何を練習したいかと問えばいいのかもしれない。
あるいはこの練習は君が進級する為に必要なんだけど大丈夫と言ってみる。
などなど、コーチは練習メニュー以外に頭を使うことがとても多い役割だと思う。

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