2014年10月1日水曜日

50代に100万貯める話

まだ、40過ぎの若者というか中年が定年後のことを考えているのはちょっと信じがたい。 そういう時代なのだろうか。 とにかく、定年前に100万貯めれば定年後はバラ色?だとのこと。 但し書きは付くもののどうなんだろうか。 ハーレーを買って旅するなんぞがバラ色かどうか不明。 自分が50代だった時は全く老後について考えることは無かったし、老いぼれになるのもそれほど怖くはなかった。 両親を亡くしたのは50代後半だったが年齢を考えれば当然だと思った。 特に大往生でもないがしょぼくもなく私をそれまで育ててくれたという恩義も感じている。 まあ、大金持ちではないが戦後の経済復興もあり十分な蓄えだといえる生活を送っていた。 基本的には家があり、年金を貰えていれば老人の生活なんて十分出来るんだと思っている。 自分は60で本業を辞めた。 親の代からの商店だったがそれ以上続けることで利益を上げるのは困難と判断した。 貸し店舗にして家賃も受け取ってみたが父の終の棲家にするために部屋を作った。 住み始めて半年でおくった。 それからは私の終の棲家になった。 店先は自動販売機が儲けてくれている。 3年前に前立腺がんを患いこれが老いを感じたターニングポイントになった。 父親が前立腺がんで亡くなったので検査を受けたらみごとにビンゴ! 発病を知った時はあたふたとしていたが一段落して、俺もカウントダウンなんだと悟る。 それまでのクルマを売った。 しかし、病気が一段落する頃にやっぱり必要だと軽自動車を購入。 60歳から受け取っている年金が300万貯まったのでこれからの老後の為にどう使うかを考えた。 体を使うことは年々難しくなるだろう。 子供の頃を思い出して山中湖へ出かけた。 ひと夏暮らした山中湖はやっぱり素敵だった。 富士山と水というテーマでマンションを購入した。 それから1年毎月1回以上過ごす。 バルコニーは森に囲まれ、そこでの食事はなんとも幸せ気分になる。 玄関を出て50M足らずで山中湖畔の向こうに富士山が見える。 いやあ、いい気分なのだ。 購入前に試算したのは10年所有でいくら掛けられるか。 10年というのは自力でクルマを運転して気軽に行けるのは75歳程度までと踏んだから。 所有権、維持管理費等で500万、つまり年間50万程度。 まあ、維持管理は今後毎月だが2万弱、交通費などで3万もあればいい。 月3万で夫婦ふたり、温泉につかって、軽食を食べ、近所に散歩やらで時間が過ぎる。 金額的には民宿に泊まれる程度だろうが、気ままに行けるのが重要なのだ。 後は足腰、体力、気力、体が75まで持ってくれれば最高のプラン。 そうはいかないのが世の常だろうがそれを乗り越えるのも老後なんだろう。 100万でハーレーを購入して70歳まで10年乗れる自信はないが、軽自動車で山中湖までは行けそうな気がする。

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