2018年6月1日金曜日

ハワイアンシャツ アルフレッド・シャヒーン レインスプーナー

夏の風景にはとてもマッチしたブラウス。
若い人はTシャツの季節。
昔は開襟シャツって夏の定番ドレスシャツ。

さて、ハワイアンシャツといえば、その昔、日本人が着物の裏生地で作ったものらしい。
なので派手な柄で彼の地の風景にマッチし広く広まったようだ。
形態は普通の開襟シャツだが裾はストレートが普通のようだ。
まあ、明治時代などのシャツはかなりの値段で売られている芸術品。
ハワイには原住民と日本人がほとんどであとは農園主のアメリカ人少々。
着物の裏地なのでほぼシルク、これがとても熱帯地方にはよかったようだ。
さらっとした風合いで丈夫。

やがてアメリカ人がどんどん来るようになりハワイアンシャツは世界的に知られる。
アメリカ本土のアルフレッドシャヒーンのデザインが世界的にハワイアンドレスを広めた原動力というか、ハワイの産業としても確立したどえらい方らしい。
ヨーロピアンなデザインだがテキスタイルはハワイ調が受けたようだ。

このTシャツは彼の特別展用に製作されたブラウスだろう。
このハワイアンシャツ、と言ってもボタンダウン、プルオーバーという携帯で開襟シャツではないがレインスプーナーという段取り。

レイン、レイン・マッグロウさんはサンタカタリナ島で紳士服店。
ルース・スプーナーさんはデザイナーでワイキキで開業。
やがてレインはホノルルのアラモアナショッピングセンターに進出。
1962年に二人は共同で製造を始めたようだ。
それReign Spoonerとして日本だと三越、伊勢丹などで販売。

シャヒーンは1950年代にハワイでアパレル産業を始めたので大先輩。
当時の生地はアメリカ本土からの取り寄せで柄が小さくやがて大型のシルクスクリーンを購入してそのテキスタイルを完成させた。
何しろエルビスプレスリーの「ブルーハワイ」での衣装担当。
これでハワイはシャヒーンということが定着。
シャヒーンはブラウスよりドレスを製作していたようだ。

私はレインスプーナーにこのシャヒーン・シグネチュアーをたまたま見つけた。
他のデザインとは違うテキスタイルのハワイアンシャツ、しかもボタンダウンプルオーバー。
ボタンダウンはアメリカ本土のアイビーリーガーなどが顧客だったんだろう。

私がこのデザインにこだわるのはそのアイビースタイルの他にハワイ製という理由。
つまり、開襟シャツは最早、韓国など外国製が含まれる。
だから、新品は買わない。

ハワイを連想させる独特のテキスタイル。
素晴らしい。

今すぐ着たいレインスプーナー

1 件のコメント:

  1. 長袖スプーナー2枚10年位着て襟が擦り切れたから近所のテーラーで襟の裏返しして貰いました
    直しても着たい服ってあんまり無いね

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