何冊か持っていますが、今更一冊購入。
2010年8月初版。
私がビートを購入した1年前。
ちょっと気になり拝読することに。
モデルは20年経の10万キロオーバー。
私のは購入時で18年経27千キロとかなり違うのだが。
とある工場でのレストア状況を主体にそれぞれのホンダ技術陣の考え方が主体。
軽自動車でしかもエンジン部分は流用品。
過給器なしで64馬力の高出力達成。
ミッドシップ、フルオープン、剛性などなどで驚きがたくさんある。
出力はあるがトルクがないということで苦労があったことは確か。
ここでは重量配分についての設計。
前輪前にスペアタイヤの意味。
私はスペアは外して保守用の道具、パーツなどを載せている。
タイヤ代わりのタイヤパンドーなどなど。
しかし、スペアタイヤは10キロだそうでせいぜい5キロ弱だろう。
これで重量配分はかなり変わっている。
私の体重は80キロ程度なんで重心位置は多分設計に近いだろう。
エンジンが助手席側にあるのはこれも重量配分なんだなあと感心。
すべての要素で重量バランスは決められている。
タイヤ径を前後で変えてロールセンターで前方が低く作られている。
もっとも驚いたのは剛性の考え方。
モノコックボディーのほとんどが波状。
記事では20年10万キロでも剛性は確保とある。
たかだか780キロボディーだがこのために数十キロ増えている。
走行の少ない私のビートは問題なし。
幌の設計についてもあった。
ボディー剛性がいいのでたわみが少なく意外に水は漏れない。
本来はウエザーストリップに幌がかぶるのだが幌が縮みむき出しになっている。
運転席側で多少の浸水があるがほぼウィンドー面を流れる。
今は道路事情もいいので走行でのたわみはウェザーストリップの柔軟性でカバーできる。
しかし、一度ドアを開けるとウェザーストリップに水滴がついてそこを起点に浸水。
これは初期でも同じだっただろう。
ウェザーストリップの水滴を丁寧に拭き取ればいいかもしれない。
セリカconvertibleは幌のオーバーハングが大きくほぼ完璧に遮断していた。
ビートも布製に変えれば問題解決できるかもしれない。
とてもビートのハードが丁寧に設計されていることがわかった。
この時代はまだバブルが残りそんなことができたんだなあと思う。
とにかくよくできたクルマだと感心した。
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