2015年7月2日木曜日

ビートはスポーツカーじゃない

最近、メーカーがスポーツカーを作ろうとしているみたいです。
そもそもスポーツカーの定義なんてありません。
個人的な定義です。

一番はカッコいい。
これは見たらそう思うということです。
Tシャツスタイルってことでもないんですけどね。
おしゃれな乗り物というより、カッコいい乗り物ですね。

二番は欲しくなる。
性能とか装備とかではない所有欲だけのもの。
つまり、高くて高性能なのは当たり前、そこそこでそこそこなんです。
でもこれが欲しかったと思わせる性能と装備ですね。

三番目はとんでもないところ。
居住性とかそんなのどうでもよかったり、荷物が載るの乗ら無いのなんてのもなし。
浮世離れしているというか、無駄ばっかりだったりです。

あとは手に入れてから考えればいいということになります。
高性能じゃあないけど、楽チン運転でもない。
なんだか集中して運転させられるのが楽しい。
そんなもんですかね。

私のビートはスポーツカーじゃあないです。
メーカーもアミューズメントかーと言っています。
一番のかっこいい部分もあるんですがそれが売りじゃあないってこと。
無理やりコンパクトは軽の宿命ですから格好良さもその範囲です。
二人乗り、フルオープンってのは実に手間が掛かって実用性がないです。
スポーツカーにも実用性なんてないんです。
しかもスポーツカーとしては非力過ぎます。
そんな車にNAミッドシップなんてとんでもないところが満載。
これがアミューズメントな部分でしょう。
絶対的な動力性能なんて軽にあるわけないんですよね。
だいたい、あのサイズで安全基準だって怪しいでしょ。
ほぼ、車同士で衝突すれば一方的に負けるでしょう。

ビートは軽自動車ということでスポーツカーとしての作りを断念したのか。
いやいや、軽自動車としてのスポーツカー精神は素晴らしいと思います。
ただ、客観的に考えるとメーカーはそんなつもりはないということです。
もともと、Sシリーズがホンダの考えるスポーツカーです。
RシリーズはホンダのGTです。
GTもスポーツカーとは異なっています。
性能ははるかに良くて、装備も立派です。
GTが完成度がちがう。
へんな小細工は無しで高性能車のことです。
これも楽チンとは言え無いと思いますがそれがGTの良さですかね。

ビートはGTでもないです。
そもそも軽自動車にGTなんてグレードが設定出来るわけがないからですね。
私の感覚だとビートはおもちゃです。

ゴーカートに毛が生えたような車です。
ゴーカートの存在意義、ユーザを考えるとドライブを楽しむってことです。
とにかく、低い、ボディーがない、エンジンは非力、くるくる回る。
実際のスピードよりスピード感を求めている。
ビートはそういう作りが原点だと思います。
初期段階でオートバイの4輪を作るという発想もあったようです。
これも同じですかね。

最近のS-660はスポーツカーを名乗っています。
確かに立派な軽スポーツカーだと思います。
決定的に違うのはターボエンジン。
老人はターボなんてつけたらスポーツカーにならないでしょと思います。
装備スタイルが充実しすぎてスポーツカーにならない。
ここにホンダの苦しい台所事情があるんですかね。
S−2000は失敗車でしょう。
2000ccのエンジンで軽快なはずがない。
軽快さがないスポーツカーはあり得ません。
スポーツカーなんてせいぜい1500cc程度が最大ですかね。
S−1500とかS−1000程度で出せばホンダらしかった。
世界でも通用すること請け合いです。

ビートは排気量の問題だけでなくサイズ的にも今となっては厳しいです。
あくまでもアミューズメントかーです。
このジャンルは他に比べるものがありませんのでビートだけの世界です。


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