2015年4月26日日曜日

Apple Watchで見えるAppleの世界観

Apple Watchの発売方法を考えるとAppleらしい。

性能は謳わない。
例えば、かなり高速動作だけども言わない。
iPhone4s並みのCPUだから当然、しかもわざと隠す。

買ってほしいそぶりを見せない。
予約で納期が6月などと平気で悪い嘘をつく。
それでもよかったら予約したほうがいいと暗示。

巷に沢山あるリストバンドデバイスに触れない。
他社をけなしたりしないのは眼中になしと暗黙で言っている。
どこより何が凄いかなんて一切ないのはすべてが凄いことを想像させる。

Appleは現代の神を創造している。
世界に提供するのは天からの授かりもの風なイメージ。
しっかりと製品で利益を得ながら、信者には幸福感をもたらす。

Appleは製品として100%の性能ではないことを知っている。
しかし、広まるとそれを200%にする人が後を絶たない。
勝手に広めてくれる方法を知っている。

例えば、防水性能だろう。
絶対に水につけてもいいとは言わない。
しかし性能は「IPX7」としっかり宣言している。
このリンクを見る限りかなりの性能だと思う。
しかし、完璧ではないとAppleは考えている。
それより2倍以上の劣る性能で説明している。
事実、実験をしている方もいらっしゃる。
Appleはこんなことを自分から言いだすバカじゃあない。
つまり、神は多くを語らないことを知っている。
現代風に言えば、あらゆるリコールを許さない表現しかしない。

実際に体験したことよりも見聞きしたことを優先する現代人の性格を熟知している。
ビジネスが宗教であることを実践している。

カリスマ教祖のスティーブジョブズを失ったことは大きいがApple全体が教祖になるのかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿