2016年3月23日水曜日

スパゲティー・ナポリタン ケチャップ賛歌



小学生になるまでスパゲティというものは知らなかった。
麺類といえばうどんかそば。
とにかく、家では食べることはなかった。
たまに店屋物と行って食堂から出前があった。
寿司が最高、中華そば、カツ丼、鍋焼きうどんなどなど。
いずれも小遣いじゃちょっと足りないというかその気もなかった。
中学になって結構、色々な料理を食べるようになった。
喫茶店なんてところにも連れて行ってもらった。
そこで出会ったのはナポリタンだったような気がする。
皿に盛られた赤いうどんという見栄え。
しかし、これがやたらと美味かった。
一応、オムライスなんてのは家で作っていたんでその味のうどん。
口の周りが赤くなるような甘酸っぱい味が美味しかった。
それが今でも好物なのだ。
それから時代が変わってイタリアンレストランなんてのが巷に出現。
高校時代は六本木あたりのニコラスでピザなど頂くようになった。
イタリアンといえばスパゲティだと思う。
そして最高はナポリタンだと思っている。
しかし、イタリアンレストランにはそれがない。
物珍しいのは色々食べたがどれもナポリタンには敵わない。
その理由もわかっている。
スパゲティ・ミートソースというのがあってそれはソースが皿に残るのが嫌だ。
何故ナポリタンは美味いのか。
それはトマトケチャップ味だからだ。
なんでも西洋料理っぽくするのはトマトケチャップに決まっている。
ナポリタンは戦後アメリカ兵向けに横浜のホテルのコックが作ったらしい。
それが10年程度で日本料理として定着したんだ。
間違えちゃいけないのはイタリヤ風スパゲティより遥かに美味い。
しかも簡単調理のようだ。
同じくオムレツというイタリア料理もある。
しかし、それよりオムライスという日本料理が遥かに美味い。
オムライスなんぞはケチャップライスを卵で包んでその上ケチャップを掛ける。
こんな凄いケチャップ料理は世界一だろう。
今、レストランでオムライスなんてのがあるとデミグラソースとか馬鹿げている。
あれはちっとも美味くない。
だいたい肉料理に使うソースを使うなんてアホ。
ちょっと気が利いてビーフシチューなどが掛かっていればまあ許せる。
しかし、オムライスはケチャップが美味い。

ハンバーガーだってケチャップなのだ。
それほどケチャップは万能ソース。

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