ある民間ボランティア組織です。
基本的にボランディアなんで目的もはっきりしています。
一応、水泳指導を基本にしているので区民皆泳を目指している。
幸運なことに品川区には温水プールが数カ所あり歩いて15分以内に必ず泳げる場所です。
自治体としては多分、最高に恵まれた環境だと思っています。
もちろん、受益者負担の原則ですから有料ですよね。
初めて品川区に温水プールができた時代は学校を卒業するとほぼ泳ぐことは難しい環境。
ですから当初は区が利用者を増やすための教室を開催して継続利用を増やそうとしていました。
まあ、そんな教室の水泳指導をする目的に設立された組織です。
普通、スポーツ系の組織は大会に出るための選手育成とか大会運営などを目的にしていた時代です。
幸運にもスポーツ人口を増やす目的の組織として活動できたことは幸運でした。
その後、品川区は温水プールを増やし、水泳人口を増やしてきました。
さて、創立からバブル時代まではどんな教室も人で溢れ指導員も潤沢でした。
公営のプール利用とボランディア指導員のおかげで参加者は安い費用で水泳を楽しめた。
つまり、バブル時代以降も盛況でしたがここ10年は変化が激しい時代になりました。
徐々に始まり、現在はかなりの速度で変化し続けていることです。
つまり、人口が減った。
ゆとりある社会ではなくなり、余暇を楽しむ時間が少なくなりました。
それが複合的に作用してまず、専業主婦の教室が難しい状況になりました。
今の時代、専業主婦率なんてほんのわずかだと思います。
つまり、成人は働きながら人生を送る時代でしょう。
初めは主婦層の変化から男女問わずになり少子化で子供達すら減る時代になっています。
あるいは子供は多様な校外活動で忙しい時代になっています。
つまり、昨日大丈夫だった参加者が今日から参加出来なくなる。
参加者が増える要因はほとんど見当たりません。
バブル後も健康志向は高く水泳は人気種目であることに変わりはないんですけどね。
そうなると組織の意識も10年一日のごとくでは済まされなくなりました。
教室の運営だってどうやって維持しようかと考える時代になったんです。
そうなると数年単位での取り組みなんて間に合いません。
その都度、どうしたらいいかを考え実施し実情に合わせる作業に追われます。
まあ、日本全体で起こっていることがそのまま組織で起こっている。
生涯スポーツなどと謳った時代。
それはもはや厳しい現実の前に朽ち果てようとしているのかもしれません。
ただ、仕事ばかりでなく気分転換に余暇を何か興味のあることで過ごすのは正しいでしょう。
そうしなければ、精神的に厳しい時代でもあります。
組織は現実に素早く対応する時代になりました。
それが組織全体に理解してもらわないと組織は維持できなくなるでしょう。
それも至近の話だと思っています。
どうやって組織全体にその意識を持ってもらうかで勝負が決まるでしょう。
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