日本はスコットランドに負けただけでベスト8に残るのは難しいという位置。
相手のサモアはほぼ、世界中でプレーしているメンバー。
自国ではラグビーでの活路はないので出稼ぎ選手達だろう。
一人一人は世界でもずば抜けて体力、運動力を持ち合わせた南海の巨人達だ。
日本は南アに逆転奇跡の勝利。
中3日で無謀と思われるスケジュールの中、スコットランドに大敗。
この試合を見て、世界レベルと中3日は大変なことだったと思う。
前半に日本はトライを奪っている。
スコットランドはペナルティーゴール4本。
つまり、勝負では勝っているが、ミスが目立った。
もはや、体力がほとんどないからこういう結果に成った。
体が思うように動いていないのだ。
日本代表のルール徹底は個人の問題ではなくチームの責任として重要視している。
チームがこの時点で7対12なのに厳しい状況だったんだろう。
南ア戦の体力があればこれから逆転もありうるに違いなかった。
しかし、もうその体力はほぼ使い切っていた。
後半は5トライを許してしまった。
典型的なのはインターセプトからのトライ。
ありえないようなミスだろう。
よく、インターセプトされたら仕方ないと思うが日本代表は危機管理が違う。
常にボールを奪われた時も想定内だったはずだ。
しかし、足がついていかなかったんだろう。
この大敗後でどうなるか。
サモア戦までは1週間以上の調整期間があり体力的には問題はなかったと思う。
しかし、大敗後ということで精神的な部分は問題だったと思う。
健全な体力があると健全な知力を発揮出来る証明をここで見せる。
サモアは上から覆いかぶさるような体力と経験がある。
そのサモアに臆することなく襲いかかったのは勤勉なプレーだった。
サモアは苛立ちを押させることが出来なかったんだろう。
2選手が一時退場になった。
その隙に一人足りないスクラムで認定トライを奪う。
このプレーは大きかった。
通常、一人少ないからこれは忘れようということだがサモアの巨人達には決定的屈辱。
ここでほぼ日本は試合を動かしたわけだ。
後半、立ち直ったサモアだがどうしても日本代表の防御を破れなかった。
ほぼ、自陣で戦う巨人たちはそれでもワントライ、意地で奪う。
あとは相変わらずの反則で2ペナルティーゴールを許す結果になる。
これはトライできても点数では及ばないのだ。
ついに南海の巨人は倒れた。
報道によれば、満足な資金のない国は厳しい。
ラグビーは金がかかるマイナースポーツだと思う。
サモアを始め、トンガ、フィジーなど南海の島国の選手は出稼ぎするしかない。
個々の技術はともかく、チーム力をつけるには難しい環境なのだ。
日本代表は逆に個々の技術に頼らず体力とチーム力を4年間磨いた。
日本人はラグビーに向いていると思う。
しかし、体力はといえばあまりに貧弱だと思う。
日本ラグビーの道はチーム力、緻密な計算の上に個々のスピード勝負しかない。
それでも今回の日本代表はスクラムがめっぽう強い。
南ア、フィジー、スコットランドと3戦して互角か優位だった。
ラインアウトは正確無比なスローイングで失うことはほぼなし。
このセットプレーが生きた。
これを起点に縦横無尽に球を運んだ結果、相手のミスを誘う結果になった。
今後の日本の戦い方は変わらないだろう。
変わるのは選手の体力、気力しかない。
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