2014年5月16日金曜日

FINIS Positive Drive Fin 試用テスト

従来のフィンと違い「足の動きを導くフィン」ってことでしょうか。
これは結構重要です。
補助具というのは逆なものが多い。
特にフィンの場合、フィン自体がしなるために足の動きはフィンを撓らせる動きになる。
一部の筋力強化にはなるが一部の関節にかなりの負荷がかかり、それを怖がると不自然なキックになる。
ダイブ用のフィンなどは背泳のフォーミング程度しか役にたたない。

フィン補助で困難なスタイルのブレストキック。
このショットで判るようにアシの向きは天井に向いていてこのままのキックではプッシュ感がなく、水切り感を感じることが出来る。
自分自身で矯正するとこのような足の向きに自然になる。
このフィンは直接泳ぐより、壁キックなどでミート感をつかむのに使えそうだ。
正しいフォームとミートフォームの違いである。
水を踏み込むミート感だけを追求するとほとんどのスイマーはこの形になると思う。
じゃ、これで泳げば早くなるかという意味ではない。
蹴りだす瞬間の形ということだろう。
いかにその瞬間を身につけるかを上手く指導すればつかめる。
ただし、ある程度の泳力、水慣れでアシのコントロールが自由にできるレベルが必要。
その他のスタイルについてはほぼ筋力強化が出来そうである。
やり過ぎはもちろん関節疲労という結果になるだろうが筋力にあったタイム制限などを的確に用いればかなりの強化に繋がりそうだ。

補助具は元来、選手などには不向きとされている。
それは補助具をつけることで加減してしまうことが弊害としてあげられる。
本能的に自分の体を守るということだろう。
この背中合わせのリスクをどう考えるかで成果は必ず出る。


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