サンウルブズは日本ラグビーが世界と戦うための実践教育チームだろう。
ラグビーというスポーツは80分間の激闘。
この時間の長さとフィジカルは人間離れしている。
7月ピッチ温度40度の時期にそれを死に物狂いで戦うという人間の精神力もすごい。
スポーツとは戦い勝敗を争い終われば平和に戻る。
人は争うという本能が最も表現されそれを見るものはフィクションに感動する。
まさに共有できる瞬間が素晴らしい。
ラグビーは英国で生まれ栄えて日本でコアな選手、観客を引きつけている。
引き付けるのは戦いがルール、規律に基づいて進む全てが美しい。
アメリカンフットボールはラグビー基本だが攻守を時限的にしている。
ラグビーは元々、選手の固まりがボールを運ぶ方法として優先してきた。
しかも観客にはほとんどボールが見えないように運ぶ。
これでは見ている方は状況がわかりにくく相撲の押し出しの様子を見ているようだ。
スクラムがその元凶だろう。
スクラムがラインとなってボールを見えやすくしたのがアメリカンフットボール。
ラグビーはその方法を長い間無視していたと思う。
最近のラグビーは世界的なスポーツを目指してめまぐるしく変わってきた。
10年前まではあくまでも紳士のスポーツとして規律を重んじ、力勝負が英雄を生む。
今は組織的にボールを動かし個人の能力はその戦略の一部として機能している。
見るものはボールが激しく動き、選手は動き続ける。
これが厳しい規律の元に無限の選択から研ぎ澄まされたプレーを選ぶ。
そして、ゴールを目指しチームは際限なく動き続ける。
今日のサンウルブズはそれを具現化し見るものを感動させただろう。
何故か。
まずナショナリズム。
そして1割以上、身長、体重とも劣るサイズで勝利した。
まあ、日本が勝利するには常にそういう状況だが。
日本がアメリカに戦争を仕掛けた世界大戦と同じハンデだと思う。
ルールに沿ってやれば勝てることが醍醐味だろうか。
元々、ラグビーは陣取り合戦なのですぐに連想できる。
今日のブルーズ戦はニュージーランドオークランドのチームなので世界最高峰だ。
体格の劣るサンウルブズが勝ったのはそれだけで素晴らしい。
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