ラグビーの基本にイノベーションはない。
人間の能力には鍛えても越えられないものがあるという意味ではね。
スコットランドには日本は0勝4敗の成績が残っている。
しかし、1989年に宿沢チームが一度撃破している。
当時はスコットランドがベストメンバーじゃないということでテストマッチにはならず。
宿沢監督はW杯での初勝利もしている。
南アを僅差で逆転というドラマティックな試合をしてから4日後。
中3日という時間はどうだったんだろう。
選手たちは言い訳はしないと言っている。
確かに清い。
しかし、この日程については当然、リスクがありフェアじゃないと感じた。
相手のスコットランドは初戦。
しかも、南ア戦を分析する時間もあった。
こんな不合理がワールドカップであることは嘆かわしい。
実力がある国代表しか参加していない4年に一度の大会でこのような不公平があったことは嘆かわしい。
選手たちは世界一厳しい練習を4年間にわたり続けた。
それでも世界大会というのはそれ以上に厳しいということは明白。
特にスコットランド戦後半25分で疲れはピークになりあっという間に4トライされた。
それまではほぼ互角で展開していたにもかかわらずだ。
スコットランドもそれを狙ったような試合展開をしていた。
とにかく、日本を走らせ疲労させるハイパントの連続だった。
これは裏パンという最前線の後ろに高いキックをあげて、あげたほうは前進するがウケる方は後走する。
確かにキャッチする選手は前進だが、チームの最前線は全選手が後ろに下がるわけだ。
取らしてもいいし競って取りに行くことで消耗させる。
ラグビーは後ろからしかボールにアクセス出来ない。
これは慶応義塾大学の得意とする攻撃方法だった。
慶応義塾大学も体格は劣っていたが猛練習でスタミナをつけて、この作戦で相手の足を止めるということだ。
近年はボールをキックすることは攻撃権をリセットするという判断で避けられている。
しかし、体格の劣る日本がこの作戦をとるならわかるがなんと、スコットランドにやられてしまったのだ。
これは日本が中3日で疲労しているという判断が正しかった。
逆を取られてヤられた訳だ。
世界大会はどんなことをしても勝つことが最大の目的なのだ。
チームカラーだけで試合をしてくるのはNZ、南ア、オーストラリアの南半球だけで、北半球は相手により試合を作ってくるのだ。
南アの戦いはほとんど予定通りだった。
ジャパンはそれに持久力で戦えた。
スコットランドは消耗戦で当然、試合後のリカバリー時間が少ない分早く消耗してしまった。
これはいくら強がっても事実だろう。
まあ、マッチメイクにどのくらい関与できるかは知らないが無理なんだろう。
つまり、日本はのっけからセカンドフェイズには進めない想定だろう。
ベスト8といわれるセカンドフェイズは今まで何カ国が出られたんだろうか。
全大会で12カ国程度だろう。
そもそも世界大会に出られる国は16カ国なのだ。
日本はそれでもアジア枠で全大会出場。
しかし、前大会までにわずか1勝1分けが成績だ。
これほど、世界の壁は厚く厳しいものだ。
それなのに日程までも不利となるとベスト8は永遠に出られないかもしれない。
しかし、あと2試合勝利すれば実現するかもしれない。
それが可能なのが今のジャパンだろう。
ぜひ、立て直して再びジャパンの勝利を見たい。
そして、出来ることならスコットランドとリベンジ試合を期待した。
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